この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
ご依頼者さまは、30年ほど前から借り入れを開始し、借りては返すことを繰り返しながら約10年前に完済していました。最初の借り入れから長期間が経ち、過払い金が発生すると考えたご依頼者さまは、ご自身で消費者金融に返還を求めましたが、低額な提案を受けて交渉が決裂。消滅時効により返還を請求できなくなる時期が迫っていたため、弁護士法人プロテクトスタンス広島事務所に対応をご依頼されました。
解決への流れ
本件を担当した弁護士が過払い金の返還を求めたところ、消費者金融側は70万円の返還を提案しました。弁護士が計算した金額よりも大きな乖離があったことから増額を求めたものの、一向に応じる気配がないため訴訟を提起しました。訴訟でも弁護士が適切な主張を重ねながら交渉を続けた結果、137万円が返還される内容で合意が成立。消費者金融が当初に提案した金額から大幅な増額に成功しました。
長期間にわたって借り入れをしていた場合、過払い金が発生している可能性があります。過払い金を回収するには債権者と交渉することになりますが、自ら交渉しても応じてもらえなかったり、低額な提案を受けたりするケースが大半です。また、完済から一定期間が経過すると、消滅時効により過払い金の返還を請求できなくなる点にも注意しなければなりません。過払い金を請求できなくなる事態を避け、適切な金額を回収するためにも、できるだけ早く弁護士に対応を依頼した方がよいでしょう。