この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
職場の上司との不貞行為が発覚し、上司の配偶者より、慰謝料３００万円に加え、職場の退職、引っ越し、土下座を要求されている状況にあるが、返事を濁すことが精一杯とのことで、ご相談に来られました。
解決への流れ
「法的な義務があること」と「法的な義務はないこと」を区別して対応する必要があることを伝え、慰謝料を相場の範囲で支払いそれ以外は何にも応じない毅然とした態度で臨むことを提案しました。その結果、当初こそ相手方は訴訟にするなどと凄んでいましたが、当方が無理なものは無理であり、必要以上の条件をもとめるのであれば訴訟で対応するとはっきりとした対応を取ったことで、最終的には、相場相当額の慰謝料の支払いのみで解決に至りました。
たしかにご依頼者様は民法上の加害者ではありますが、だからといって過剰な条件に応じる必要は全くありません。ご自身では毅然とした対応を取ることが難しい方ほど、弁護士を就けられた方が良い典型的な案件でした。交渉の入り方を間違えると、相手方に変な期待を与えたり誤解を招くため、交渉が長期化してします傾向にあります。もし、ご自身では面と向かって話したいことを話せない方は、是非、弁護士へご相談されてください。